アーティストのご紹介:
ラス・ポープ(Russ Pope)
クリエイティビティに溢れる博識家であり、
#WriteNewRulesキャンペーンに新たに
参加した
イラストレーターであるラス・ポープにインタビューし、
仕事への取組み方、
信条とするルール、そしてパリで
最も懐かしい場所について聞きました。
ソール・スタインバーグやロバート・サールといった伝説的アーティストや、もちろんプロスケートボーダーとしての経験からもインスピレーションを得て、ラス・ポープは、日常生活に見出されるユーモア、親密さ、意外性を鋭く捉える身振り豊かな人物像や風景を描きます。このユニークな視点、そして、人とのつながりをもたらす作品のパワフルな力は、この秋、コール ハーンがテーマとする「前進」を描くアーティストとして、完璧にマッチしています。ニューハンプシャー州沿岸部の自宅で、ラスは、キャリアの始まりとなったウサギから、若いアーティストに贈る最も大切なルールまで、多くのことを語ってくれました。
キャリアの始まりは。
「5歳のときに幼稚園に通っていたんだ。幼稚園で、全員がイースターの絵を描きましょうっていうことになってね。5歳の私は、ウサギの絵を描いたんだ。母がお迎えに来たとき、先生が私を母に手渡して、文字通り手で渡してね、こう言ったんだ。『ラッセルは素晴らしい芸術家よ。見て、この美しいウサギの絵を。ラッセルが描いたバニーよ』ってね。それで私は思った。僕はアーティストなんだ。いま先生が言ったよね。僕はほんとにアーティストなんだって。」
インスピレーションはどこから。
「それはね、いつも夕食のときに何かしら起こるんだ。ただ、疲れ切っているときは写真を見て描くこともある。元気が出たときに、夜に何か飲みながらね。でも、昼食のときはいつも描いているよ。私が一緒だと、家族はうんざりしているに違いない。食べたり飲んだりしているのを、私がじろじろ見て絵に描いているからね。近所の絵もね。」
自分にとってアート制作とは。
「10年前に同じことを聞かれたら、ばかばかしいと答えただろう。でも、ちゃんとわかっているよ、毎日のように人に言われるからね、それが彼らにとってどれほど意味があるか。アートはとても特別なものだと思う。自分が人々に喜びをもたらす何かをできるっていうことに、とても感謝しているよ。それが目立つものでも、目立たないものでも、作品を振り返ることはできる。どんな作品だろうと、それを作る気になった当時の気持ちを思い出すよ。家族でリスボンに旅行したときとか、18人のスケートボーダーとバンに乗ってモスクワに行ったときとかね。」
ポストカードへの愛について。
「それは間違いなくスケートボードとジン・カルチャーから来ているね。私にとってポストカードは、互いにコミュニケートするためのより簡単で、迅速で、現実的な手段だ。実際にそうだったんだよ。昔はテキストとかDMとかそういうものはなかったからね。スケートボーダーの頃は、そういう風にして人と出会っていた。住所を交換して、スポンサー企業のステッカーを交換して、そして永遠の親友になったんだ。そういう大勢の友だちとは、今もポストカードをやり取りしている。すごいよね。」
ずっとスケートボードを続けてきた理由は。
「5歳のときに、初めてのスケートボードを父からもらった。父が手作りして、塗装してくれたんだ。オモチャ屋兼スケートボード・ショップに行って、シールなしのボールベアリングを買って、それを押し込んだ。グリップテープも買った。それ以来ずっとスケートボードをしている。運転できる年齢になるまで、母が大会に送り届けてくれた。サンタクルーズやダービーパークにね。5歳からスケートボードをしている。14歳でコンテストやデモへ参加するようになって……もう50歳だ。」
自分のスケートボード・ブランドTransportation Unitを設立したいきさつは。
「作品展をやって、売れた絵の1枚から文字通り金を取って、何枚かボードを買ったんだ。すぐに売り切れたよ。事業はどんどん大きくなり続けて、今もそうだ。カリフォルニアの販売業者と2年間のライセンス契約を結んだばかりだよ。私が全面的にクリエイティブを決める。これからも引き続き、そのオーナーシップをとっていくんだ。」
自分にとって#WriteNewRules とは。
「コール ハーンから話をもらったとき、とても興味を引かれたよ。というのも、絵を通して人間をふたたび人間として描き、街をふたたび街として描くことができる機会だからね。大勢の人が行き交う街、公園のベンチに座る人々を描くことができるんだ。実際にそういう風景が戻りつつあるからね。それができるのはクールだ。月並みな表現かもしれないけど、自由を謳歌するっていうことだよね。自由を謳歌し、楽観主義を謳歌し、新しい考え方やアイディアを謳歌する。」
伝えたい自分の#WriteNewRules。
「それには2通りの答えがある。1つは人々一般に対して、『優しさを忘れてはいけない』ということ。もう1つはアーティストに対して、『仕事をしろ』ということ。シンプルなことだよ。」
訪れたくてたまらない場所。
「[パリの]「ラ・フォンテーヌ・ド・ベルヴィル(La Fontaine de Belleville)」だね。良い場所だよ。毎週2日ほど、夜にジャズの演奏があるんだ。あそこは、良い感じのクラシックなカフェ・テーブルがある。ディープすぎず、観光地化もされていない。地元の人が行く店だ。フルサービスのバーもあるから、朝食にスプリッツやネグローニだって作ってくれる。飲みたければだけどね。とにかく、良い場所だよ。コーヒーで気合を入れた後は、一日中スプリッツなんていうこともできるしね。」
アーティスト、ラス・ポープの
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