"ゼログランド リマスタード コレクション" が新登場​​
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ファッションの自由は
人間、社会、文化の自由
だから、
「オシャレ」にチャレンジしたい。

Interview:004
編集者 / ジャーナリスト
鈴木正文

鈴木正文はグローバルメジャー誌『GQ』の日本版編集長を10年間つとめたキャリアと
アイコニックなファッションスタイルによって、ファッション業界では広く知られた存在です。
また、『GQ JAPAN』のみならず、ほかにも数誌のメディアを育て、ときに生み出してきました。
鈴木のバイタリティーの源泉は、どこにあるのでしょうか。また、そのジャーナリズムへの思いは?

鈴木正文はグローバルメジャー誌『GQ』の
日本版編集長を10年間つとめたキャリアと
アイコニックなファッションスタイルによって、
ファッション業界では広く知られた存在です。
また、『GQ JAPAN』のみならず、
ほかにも数誌のメディアを育て、
ときに生み出してきました。
鈴木のバイタリティーの源泉は、どこにあるのでしょうか。
また、そのジャーナリズムへの思いは?

15歳のときは
銀座のアイビー小僧だった

現在の仕事について。

鈴木:基本は原稿執筆がメインです。記事を読んでくれた読者からの好意的な反応があったりすると、それは、やっぱり書き手としては嬉しいですね。あたらしい連載の話もあるので、書く仕事はこれから増えるかもしれません。それから、「鈴木チャンネル」というYoutubeチャンネル関連の仕事やテレビやラジオなどへの出演もあります。『GQ JAPAN』を離れる際に従来のSNSアカウントを廃止してしまい、そのころのフォロワーの方たちには申し訳ない気持ちがあったので、現状の活動報告も兼ねて現在のSNSではなるべく頻繁に更新するようにしています。

編集者、書き手になった経緯は?

鈴木:記事を書くことが仕事になったのは、23歳の頃に就職した海運・造船業界の専門紙を出している会社の英字版ニューズレターの記者になってからです。その仕事に就いたのは、ほかに働き口がなかったのと、たまたま学生時代に英語の成績がよかったからで、記者になることを望んでいたからではありませんでした。けれど、仕事で記事や時にエッセイめいたものを書くようになると、やっぱり読者に「何を、どう」伝えるのがいいのか、ということを考えるようになるわけですね。そうやって、少しずつですが、より良い記事を作れるようになるための努力はしていきました。当時の仕事の中身からして、英語の記事を読むことが必要でしたから、新聞や雑誌はよく読みました。そこで気づいたのは、たとえばイギリスやアメリカの新聞や雑誌は、日本の新聞や雑誌と、記事の書き方やスタイルがずいぶん違う、ということでした。英語では記事のことを「ストーリー(story)」と言いますが、背後に「物語」がありそうだな、という感じがする書き出しから始まります。一方で日本流の報道記事の多くは、とりあえずは不必要な、人定にかかわる客観情報がてんこ盛りになっていて、ストーリーが起動されるために必要な一種の緊迫感、ミステリー感が欠けてしまい、記事が「身近なことではない」と感じる。事件が起きたことはわかるけれど、それはどこか遠い世界のことのように受け取られてしまう、のではないでしょうか。英米系のものは同じ事件の記事でも始まりからして人間ドラマというか、ひとりの人間の物語を起動するスタイルになっています。当然、そのほうが面白い。

僕はもともと日本の一般誌にはほとんど興味がありませんでしたが、雑誌業界に入る前にゆいいつ定期的に読んでいた日本の雑誌は、『CAR GRAPHIC』という自動車誌です。もともとクルマには大した興味もなかったのですが、必要に迫られて運転免許を取得した28歳のころから『CAR GRAPHIC』誌を読むようなって、俄然、自動車に興味を持つようになります。そして、のちに同誌を発行していた二玄社に入社するのですが、『CAR GRAPHIC』には、小林彰太郎さんや大川悠さんをはじめ優れた書き手がたくさんいて、自動車の情報だけにとどまらないユニークな記事が多く掲載されていて、どれも読み物としてのレベルが高く、僕が英語の新聞や雑誌で読んでいた面白い記事に共通した面白さがありました。書き手の息遣いが聞こえてくるようなストーリーが魅力でした。で、いろいろあって、1983年に二玄社に入社して、のちに僕が2代目の編集長となった『NAVI 』 の創刊(1984年2月)から雑誌の編集記者としてのキャリアを歩みだすわけです。

「本来スペクテイターシューズと呼ばれるデザインのこの靴は、もともとはクリケット用に開発されたものですが、スポーツ観戦のときなどによく履かれたといわれます。ただし、ご覧のようにちょっと派手めなので、服はオーセンティックにしたいですね」

ORIGINALGRAND LONGWING OXFORD「ルーツは競技観戦を楽しむ際のお洒落靴で、個性的なデザインが特徴。ウール地の切り替えで主張を抑えつつ、ちゃんと洒落も利いています」

自らが立ち上げた、時代の精神を探るマルチプラットフォーム「ツァイトガイスト」。ジャーナリストとしての考えを発信している。
出典:MASAFUMI SUZUKI OFFICIAL" ZEITGEIST"

「女性が着れば柔和なフォルムのボックス型ブレザージャケットは、男性が着てもやっぱりハードにはなりません。ファッションにおけるfemininity(女性らしさ)とmasculinity(男性らしさ)のミーティング・ポイントにあるようなブレザーです」

DAVIDSON GRAND LONGWING OXFORD「幾層にも重ねられたソールは見た目に反して非常に軽量。コバ部分とアイレットの色味を合わせていて一体感が生まれていますね」

仕事の原動力は?

鈴木:なにかニュースのあるところに、行きたくても行けない読者の代わり行き、読者が会いたくても会えない人に、読者の代わりに会いにいくのが記者です。ですから、読者が「現場」に立ち会っているとおもえるような記事をつくることがいちばん大事だとおもいます。ということで、一般論から書き始めてはいけないとおもいますね。その「場」にいた人、その「人」に面と向かった人でなければ絶対に書けないようなことから書いていくべきです。そうすれば、その記事はおのずと、ほかでは読めない記事になるはずです。

ファッションへ入り口は?

鈴木:15歳から16歳のころまで、『MEN’S CLUB』を愛読していました。ヴァンヂャケット創業者の石津謙介さんやくろすとしゆきさんのアイビールックがお手本でした。僕が15歳の時、銀座のみゆき通り周辺にたむろする「みゆき族」と呼ばれるファッション小僧たちの集団があったのですが、僕もそんな小僧のひとりでした。みゆき族にとっては石津さんがはじめたブランドの「VAN」は憧れの対象で、VANの店舗があった銀座は、背伸びしたファッション小僧がじぶんのファッションを見せびらかすにはもってこいで、ちょっとした聖地のようなものでした。高校1年生になったばかりのころの僕は、授業開始前に校舎の裏門から学校を抜け出て、近くの虎ノ門の喫茶店で着替えてから、アイビー・ルックに身を固めて銀座に向かったものでした。みゆき通りをただぶらぶらして女の子とお茶を飲んだり、時にはスリーピース・スーツで決めて、バーに行ってドライマティーニを注文してみたり……。そんなろくでなしの高校生で、教科書代まで遊びに使ってしまう劣等生でした。で、オシャレに現を抜かしていたわけですが、ファッション的には『メンクラ』の教えるトラッドの信奉者でした。

ファッションは、つきつめてかんがえれば、世界に向き合うときの、個人のひとつの態度表明です。身分差別がデフォルトだった封建制の時代まで、一般の人々には「服装=ファッションの自由」はありませんでした。労働者や一般人が自由な服装を選べるようになったのは、18世紀なかごろから後半にかけてのことにすぎません。つまり、ファッションの自由というのは、人間が近代になって獲得した社会的・文化的な自由のひとつ、その一部、なんですね。けれど、「自由」というのは、だれか他人が決めてくれないということでもあるわけで、「自由」だからといって、イージーであるということにはならない。むしろ、逆です。むずかしくなる。だから、「オシャレ」もむずかしいんです。あまつさえ、「オシャレ」というものは、じぶんがどういう人間であるのか、どういう人間でありたいのか、ということをよくよくかんがえることなしにはできないなにかですから。であればこそ、チャレンジしがいがあるというものですね。

「バネ下」は軽いにこしたことはない

コール ハーンの印象について。

鈴木:僕はコール ハーンの靴よりも、コール ハーンの赤杉材を使ったシューツリーをたくさんもっているんですよ。おそらく30足分ぐらいはあるとおもいます。コール ハーンのシューツリーは、ほかの有名ブランドのどのツリーよりも軽量で、スプリングも柔らかく、とても使いやすいんです。おまけに杉のいい香りがします。それだけいいシューツリーをつくっているメーカーですから、靴もまた推して知るべしで、たいへんに履きやすく、ファンクションに優れています。なかでも好きなのは、フルブローグやプレーントウといったクラシックなデザインのものですね。なにしろ、アイビー小僧だったわけで、そのころからコール ハーンはあこがれの靴でした。現代のコール ハーンは、スニーカーの履きやすさをアメリカン・トラディショナルにのっとったクラシック・シューズのデザインやスタイルに融けこませているところがいいですね。オーセンティックでありながら軽快で、エフォートレスです。

シューズは、自動車で言えば、エンジンではなくてシャシー、足回りです。スポーティーな走りを身上とする自動車の場合、もっとも大事なことのひとつは、バネ下の重量を軽くすることです。これは歩くときもおなじですね。膝のクッションをバネとすると、その下は軽いほうがフットワークにすぐれる。現在のコール ハーンの靴は、アッパーソールやルックには威厳にも通じる一定の重厚感がありながら、ミドルおよびアンダー・ソールは軽い。つまり、バネ下が軽い。ソールに関する高度なテクノロジーが、快適で軽快な歩行を約束するわけですね。

「全体的に品良くカジュアルなカラーでまとめた秋のコートスタイル。靴に合わせてパンツはグレーをチョイス。ミリタリー調のコートやシャツを合わせた柔らかい色味にポイントとして白を入れました」

ORIGINALGRAND
KILTIE LOAFER
「コール ハーンと言えばローファーの印象。アメリカントラッドやアイビーの背景を感じさせながらも多彩な進化を見せてくれます」

SELECT ITEMS

ORIGINALGRAND LONGWING OXFORD
¥39,600(税込)

アッパーにはリッチレザーの翼端ブローグとリサイクルウールを採用。EVAフットベッドとウェルトディテールそれぞれは快適な履き心地と意匠との調和のために機能し、歩行に対して高いクッション性を発揮します。

DAVIDSON GRAND LONGWING OXFORD
¥37,400(税込)

ロングウィングをレザーのアッパーに施したオックスフォード。軽量化されたミッドソール構造はナチュラルトーンのウェルトディテーリングで仕上げています。クッション性を考慮したゴム引きEVAアウトソールを搭載。

ORIGINALGRAND KILTIE LOAFER
¥35,200(税込)

クッション性を高める成形ソックスライナーやEVAミッドソールに加えて、前足と踵にはトラクションを高めるゴム製ポッドを搭載。伝統的なタッセルのディテールとファブリックのコンビネーションが楽しめます。

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